テロワールの地理

テロワールの豊かさと多様性

候、土壌、そして品種は、コート・デュ・ローヌのワインの特徴を作るものです。しかしながら、全ての地理的な条件以上にアペラシオンに真の個性を与え、アペラシオンを造り上げたのは、勿論人間の意欲によるものです。

地中海性のこの地方の気候は、ミストラルとよばれる激しい風が特徴です。この風はブドウの成長に欠かせないもので、北部地区と南部地区の気圧差により生じます。雨の降る時期がとてもはっきりしていること、高温、並外れた日照量もこの地方の気候を特徴付けています。

土壌は、何千年もの間に起こった植物や気候の変動によるものです。ローヌ河の強い個性は、起伏や沖積土層を形成するなど、堆積盆地全体に影響し、北はヴィエンヌから南はアヴィニヨン、西はセヴェンヌ山脈から東はアルプスの支脈まで、豊かで変化に富んだ地形が形成されました。

セパージュ(品種)にはいろいろありますが、3つのブドウ栽培エリアからもたらされました。サンソー、クレレット、ブールブラン種は、フランスの地中海沿岸地方産の品種です。グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル種はスペインからやって来た品種で、2世紀ほど前にひとりの男が運んできたものです。シラー、ルーサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエ種は、ドーフィネ地方の森に自生していたブドウから生まれました。

ヴィエンヌとヴァランスの間、ローヌ、ロワール、アルデッシュ県のローヌ河右岸はブドウ畑で覆われています。左岸では、ブドウ畑はタン・レルミタージュ村周辺の切り立った丘を占めています。このテロワール全体は、花崗岩質の土壌と、それほど厳しくはない大陸性気候が特徴です。リヴロンからモンテリマールまではブドウ以外の栽培が行われています。

ドンゼールの隘路を過ぎ、モンテリマールから南にいくと、ローヌ河両岸に再びブドウ畑が広がります。アルデッシュ県やガール県など右岸の畑も大規模ですが、ドローム盆地からヴォークリューズ県南部までの左岸にも大きく広がっています。ここでは、ブドウの木は表面を覆う沖積土の下にある本来の石灰質土壌に根をおろしています。